2012年6月14日木曜日

ベトナムの葬式

葬式が始まると、近所の人や、友達が焼香に来る。祭壇の横には、笛、一元琴や太鼓など五人程の小バンドがいて、ピーヒャラ、ピーヒャラと焼香客の来たことを喪主や故人に知らせる。焼香客は花、果物或いはなにがしかのお金を祭壇に供え、線香を焚いて故人と永別の挨拶をする。

ベトナムの葬式には、葬式用の特別な音楽がある。生きている時にはろうそくや電灯の光が必要
だが、死んだ後には、葬式用の音楽が欠かせないのである。亡くなった人をあの世に悲しく見送ると考えられている。

一晩を過ごして午後三時(これも故人の運命で定められた時間だそうである)銅鑼がジャーン、ジャーン、ジャーン、と鳴らされて、いよいよ出棺である。読経が終わり、司会の挨拶に続いて親族代表の謝辞がある。そのあと、親族、友人の順に故人に最後のお別れをする。日本と同じ手続きである。

埋葬は土葬が普通である。農村では今でも、家から村の墓地まで遺族が棺桶を運ぶ風景が見られる。

一度古くからの墓地を訪ねたことがある。ある墓はこちらを向き、ある墓はあちらを向いて、限られた墓地の中に所狭しとばかり埋葬してあるため、目的の墓に辿り着くためには、よそ様の仏様の上を乗り越え、飛び越えしなければならない。墓石の整然と並んだ日本の霊園に比較して、その余りのランダムな埋葬に驚いたことがあるが、方位の説明をされて、はじめて納得したことである。

葬儀の後、三日、七日、四十九日、七十日、一周忌、三回忌、七回忌・・・と、日本とほぼ同様な法事が続くと言うことである。




1 件のコメント:

チン さんのコメント...

なるほど、ベトナムのお葬式は複雑そうです。アジアの国々のお葬式は多少似てるところがありますね。